JAL | JAPAN AIRLINES新卒/既卒採用情報

INTERVIEW

自社養成パイロット
金子 和彦
Kazuhiko Kaneko
運航業務部 パイロット人財戦略室
調査役機長
1993年入社
法学部 法学科卒

運航の責任者である機長として、
チーム全体のパフォーマンスを上げ、
最良の結果を出していく。

PROFILE

入社後、4年間の訓練期間後、1998年より副操縦士としてボーイング747-400に乗務。2009年に機長に昇格し、以来ボーイング777の乗務を経て、2013年よりボーイング787の機長に。2017年より、パイロットの採用業務にも携わる。

パイロットを目指した理由を
教えてください。

パイロットは特別な人しかなれないものだと思っていました。しかし、大学2年生の時、部活動の先輩がJALの自社養成パイロットを受験しているのを見て、初めてそのようなルートがあることを知り、興味を持ちました。その後、JALのパイロットと会い、アメリカでの訓練の話を聞いた際に、「自分もJALのパイロットになりたい!」という強い思いを抱きました。加えて、厳しいなかでも確実に成長できる養成カリキュラムにも魅力を感じました。

機長の役割を教えてください。

機長の役割は、お客さまの尊い命をお預かりし、目的地まで確実にお連れすること。そしてご搭乗いただいている間も機内で快適にお過ごしいただく、これら運航のすべての責任を負うことです。そのために求められるのは、副操縦士や客室乗務員、空港スタッフ、そして整備士など運航に携わるすべてのスタッフをコーディネートする能力です。例えば、フライト前には、副操縦士とブリーフィングを行い、当日の天候や飛行機の整備状況、目的地の空港の状態、そして、どのようなお客さまがご搭乗されるのかなどあらゆる情報を確認したうえで、航路や高度、燃料の搭載量を決めます。また、車椅子ご利用になるお客さまがいらっしゃるという情報を得た場合は、空港スタッフに「通常より早めに搭乗を開始してほしい」と依頼をし、さらに、客室乗務員が機内サービスを行いやすいように、上空での揺れを把握したうえで、機内サービス実施のタイミングを伝えるのも機長の役割です。もちろん、出発から到着まで、運航に関わるすべての最終的な判断も機長にゆだねられます。

そうした役割を果たすうえで
重視しているものは何ですか。

チームワークですね。どれほど優秀な機長であったとしても、人間である以上、パーフェクトではありません。機長一人の能力ですべてを担うのではなく、仲間のさまざまな意見を取り入れながら、チームとして最良の結果を出していく。それは近年の航空安全の考え方でもあります。だからこそ、私はいつも、全員がそれぞれの役割を果たしながら、チーム一丸となって最高のパフォーマンスが発揮できるよう、運航全体の司令塔としてコーディネーションを図ることを心掛けています。例えば、何かイレギュラーな事態が起きたときには、副操縦士と業務を分担するようにしています。そのようにタスクを分担することで、誰か一人に過大な負荷がかかることがなくなり、ミスを減らすことができます。

機長として
日々努力されていることは何ですか。

「イレギュラーなことが起きたとき、慌てたり驚いたりしないのですか」という質問をよく受けますが、そうならないために、日頃からあらゆる事態を想定し準備する努力を続けています。もちろん、すべてのイレギュラーを自分自身で経験することはできないので、ほかの機長の報告書(キャプテンレポート)を読んで勉強することも重要です。レポートに書かれたイレギュラーやその対処法に対して、自分だったらどのように対応するのかを考え、また、事例に紐付けて、エンジンのシステム、航空法や社内規定の復習も行います。このように、イメージを膨らませてほかの機長の経験を活かし、自分の経験値として蓄積するのです。こうして経験と知識を積み重ねた機長は、あらゆる事態への対処法を数多く持っています。そのためイレギュラーなことが起きても、やるべきことが頭のなかで決まっているので、慌てず平静でいられるのです。

どんなところにやりがいを感じますか。

チームで同じ目標を共有し、最高のパフォーマンスを発揮できたと実感したときです。以前、パリ・シャルル・ド・ゴール空港を離陸した直後、エンジンに振動があったため、このままでは目的地までフライトをできないと判断し、着陸に備えて燃料を投棄した後、空港に引き返したことがあります。その限られた時間のなかで、無事着陸することができたのは、もう一人の機長、副操縦士、客室乗務員、空港スタッフなどの迅速かつ適切な対応のおかげでした。お客さまへの説明や案内を滞りなく行う客室乗務員、お客さまの宿泊するホテルを手配する空港スタッフ、遠く離れた日本で翌日の飛行機を手配するスタッフ……、それは見事な連携でした。後日、そのときのお客さまからお礼のお手紙をいただいたことも忘れられません。チームワークや仲間の大切さ、そして周囲の人々への感謝の気持ちを改めて感じた出来事でした。

これからの目標を教えてください。

私は今、調査役機長という立場として、採用や若手パイロットの育成業務を担っています。そのなかでこの仕事の魅力を伝えていくとともに、これまでの自分の経験をすべて注ぎ込んで、後輩たちを育てたいですね。そして、後輩たちには、一日でも早く機長としてフライトに従事してほしいと願っています。

PHILOSOPHY

私が大切にしているJALフィロソフィ

「人間として何が正しいかで判断する」
パイロットは、航空法や規定などさまざまな制約のなかで任務を遂行しています。すべて規定どおりに動くということはロボットでもできます。そうではなく、規定の枠内で、人として、自分がいかに正しい判断をしていくかというところに、この仕事の面白さがあると思います。これからも、人として常識的に判断していくことを大事にしたいですね。