CROSS TALK

JAPAN AIRLINES
GLOBAL CONTENTS

PROFILE

Ross LEGGETT
国際路線事業部 部長(共同事業担当)
1985年入社
法学部 中途退学(オーストラリア)

JALシドニー支店入社後、予約や発券業務を担当。その後東京での研修を経てシドニー支店で法人セールス業務に従事。1998年より、東京で海外販売業務、国際線事業計画等を担当し、2005年日本採用で再入社後、共同事業立ち上げに参加。ロンドン支店赴任を経て、共同事業推進担当となり、現在に至る。

En Cho
国際路線事業部 欧州路線グループ
2013年入社
教育学研究科 教育設計評価修士課程修了(日本)

入社後、成田国際空港で国際線旅客ハンドリング業務を担当。その後お客さまサポート室で、お客さまからのご意見・ご要望に対応。2017年、国際路線事業部欧州路線グループに異動、販売座席をコントロールするフライトアナリストに。現在は、日本発欧州行き路線の需要予測をするディマンドアナリスト。

Atsuyoshi Kinoshita
グローバル販売部 販売推進室
2006年入社
文学部 フランス文学科卒(日本)

入社後、関西国際空港で国際線旅客ハンドリング業務を担当。その後大阪支店で国際線旅客販売業務を担当。2011年から4年間、マイレージ事業部でエアライン提携業務を経て、2015年から現在の部署であるグローバル販売部で、海外地区の販売推進業務等を担当している。

「世界のJALに変わります」――これは「JALビジョン」の三つの柱のうちの一つです。世界のJALになるためには、日本国内のみならず世界中のお客さまに支持される、真のグローバル企業にならなければなりません。その実現に向けて、海外エアラインとの共同事業(ジョイントビジネス)をはじめとした、多彩な取り組みが進められています。ここでは、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ社員3名に、「世界のJALに変わる」取り組みの最前線を語ってもらいました。

CHAPTER 01

ロス

私はオーストラリア出身で高校時代に日本に1年間留学し、日本の文化や慣習、風土などが好きになりました。そして帰国後、大学生の時にJALのシドニー支店でアルバイトしたことが人生の転機になりました。エアラインは国と国、都市と都市を結ぶ「懸け橋」です。自分がやりたいと思っていた仕事がここにあると思い、大学を中退してJALへの入社を決めました。張さんも私と同様に学生時代に来日したと聞いています。日本に興味があったのですか。

私は中国・上海の出身で、大学院進学のタイミングで来日しました。実は、日本に興味を持ったきっかけはアニメで、当時は字幕を頼りに観ていたのですが、日本語で理解したいと思い勉強を始めました。大学院進学の際は、さらに日本語を学びたいと思い、日本の大学院に進学することを決め、将来は日本語教育に携わろうと考えていました。

ロス

それがJALへの就職に変わったのは、どうしてですか。

多くの日本人の方々にお世話になるなかで感じたのは、日本人の優しさとその根底にある日本が培ってきた文化の素晴らしさです。就職活動の中で、お世話になった方々への恩返しとして、日本の文化をもっと多くの外国人に知ってもらう仕事がしたいと考えるようになりました。航空業界は、外国人のお客さまに対し、さまざまなタッチポイントで日本の文化をアピールし、楽しんでいただくことができる仕事です。そんな想いからJALへの入社を決めました。

木下

私は日本人なのですが、母親がボリビア人で、小学校低学年までボリビアで育ちました。その背景もあって、ロスさんと同じように日本と世界を結ぶような仕事をしたいと思いました。日本を背負っている企業の一つというのもJALへの入社を決めた理由の一つですね。

ロス

私が入社した35年前と違い、今は私たちのようにさまざまなバックグラウンドを持った社員がJALで働いています。多様な価値観を尊重し受け入れる風土はJALの特徴の一つであり、それは今回のテーマである「世界のJALに変わる」グローバル化推進においても、不可欠な要素だと思います。

CHAPTER 02

ロス

JALのグローバル化は端的に言えば、国際線の強化であり、世界の主要500都市への乗り入れや国際線旅客の海外販売比率50%達成などを目指しています。そのためには、日本発のお客さまを世界のあらゆる地点へお送りする一方、海外発のお客さまについては世界のあらゆる地点から日本にお越しいただいたり、北米―アジアなど非日本間においてもJALをご利用いただく必要があります。その実現に向け、近年、積極的な国際提携によるネットワークの拡充を進めてきました。

木下

そうですね。航空連合である「ワンワールド アライアンス」に加盟する各社とのコードシェア(共同運航)やマイレージ提携、お互いの航空券を受け入れるインターライン契約などの国際提携の取り組みはその一つですが、さらに一歩踏み込んだ国際提携のかたちが、ロスさんが進める海外エアラインとの共同事業(ジョイントビジネス、以下JB)ですね。

ロス

JBを行うには、JBが消費者に確かな利益を提供するものであることを認めてもらい各国当局の独占禁止法適用除外の認可を受ける必要があります。JBでは、対象となる路線の収入分配やダイヤ調整、共同運賃の設定、共同サービスの開発などが可能となり、それによってお客さまの利便性の向上、他社エアラインとの競争力強化を図ることができます。現在、米国路線ではアメリカン航空と、欧州路線ではブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空、それぞれとJBを運営しています。さらに現在、他数社との共同事業化を検討しています。言葉の壁を越えて、双方の文化を理解し合い、JBをスムーズに運営することが、何よりのやりがいと感じています。

JB戦略は、JALの成長にとって重要な戦略ですよね。

ロス

私たちが「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社」になるためには、海外発(海外で販売される航空券、以下同)の販売を伸ばす、つまり海外のお客さまにJALの魅力をもっと知っていただく必要があります。JBはそのための有効な手段の一つです。JBを実施することにより海外のマーケットでパートナーに販売をサポートしてもらうことが可能となり、より多くの海外のお客さまにJALを知っていただく機会となります。張さんの仕事もJBと関わりがありますね。

はい。私はディマンドアナリストとして、日本発欧州行きの需要予測を担当しており、お客さまのニーズに応じた日別、便別の需要計画を立てています。例えば時期やイベントの有無、日並びなどをもとに旅行や業務需要が高く見込まれると、高い価格帯で販売し、またこれらの需要が低いと判断すれば、低価格帯で需要喚起をし、各時期に応じた柔軟な需要設定を行い路線収入を最大化することをミッションとしています。価格設定はJAL自社便のみならずJBパートナーである、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空とも連携して取り組んでいます。

木下

どういったところにやりがいを感じていますか。

生まれ育った環境の違うJBパートナーの方々と接していると、常に新しい視点や価値観と触れ合うことができ、刺激を受けています。その違う考え方をお互いに認め合う中で生まれた施策を実施することにやりがいを感じますし、モチベーションにもつながっています。

ロス

私たちのような、海外出身者だからこその仕事のやり方があると感じますか。

特別なことはありませんが、例えばJBパートナーと接する際などは、日本人とは異なり、ストレートなコミュニケーションが基本であり、常に本音で話していると思いますね。

ロス

そうですね。その姿勢が相互理解につながるため、JBのスムーズな運営に欠かせない要素の一つだと思います。

CHAPTER 03

ロス

張さんの仕事における、JBパートナーとの連携とはどのようなものですか。

欧州発のお客さまがなぜJALの航空券を購入してくださったのかということを社内の海外発路線担当だけでなく、JBパートナーとも協議し、それらを把握した上で日本発の需要予測に反映させています。またJBパートナーに日本市場の動向を伝えて最適な施策を検討するなど、JBパートナーの収入最大化に寄与する提案も行っています。木下さんは、ロスさんや私から仕事のバトンを受け取って、実際に航空券を販売する業務になりますね。

木下

グローバル販売部は、海外地区発の販売を担う部署で、そのなかで私は契約企業や旅行会社チャネルにおける企画および販売推進業務、JBパートナーとの協業推進などを担当しています。海外発の販売比率を伸ばすことはJALの成長のため、そして「世界のJALに変わる」ために極めて重要な指標です。より多くの海外のお客さまに認知いただき選んでいただくこととで「世界のJAL」に近づきますし、また「世界のJAL」になるほど多くのお客さまに選んでいただけると思っていますが、そのためにどうすべきかを日々考え実行するのがミッションです。

まだまだ、JALの海外での認知度は決して高くなく、私たちの課題でもありますよね。

木下

そうですね。だからこそ、現地のマーケットやお客さまを熟知したJBパートナーに販売を支援してもらうことはとても重要です。JBパートナーが海外地区でのJALのプレゼンス向上という意味においても強力な存在であることを、販売という現場で強く感じています。ロスさんは、現在も新たなJBを検討していますが、共同事業を成功させるためには、何が大切と感じていますか。

ロス

どのエアラインとのJBでも同様なのですが、共同事業の検討段階でも運営段階でも、日々パートナーとコミュニケーションをとり、それぞれの考えや価値観、文化を尊重しなければなりません。双方ともオープンマインドで、それぞれのベストプラクティスを受け入れる心が必要です。このカルチャーを育てることが一番大切だと思っています。木下さんが仕事に臨むにあたって心がけていることは何ですか。

木下

日本にいると、どうしても世界の動きや情報への感度が下がってしまいがちです。そのため、海外やJBパートナーの情報に積極的にアクセスし、保守的にならず極力オープンに新しい発想で、変えるべきものは変えていくという意識を持つように心がけています。

CHAPTER 04

木下さんは、今後、どのような仕事に携わりたいと考えていますか。

木下

日本と海外の架け橋となり、双方の素晴らしさを多くの人に体感してもらいたいというJALへの入社理由を、直接的でも間接的でも実践できる仕事をしていきたいですね。当面は、まず海外のJALファンを増やすことを目指します。

一人でも多くの海外JALファンを増やすためには、JBパートナーの力をお借りして、より充実したネットワークを構築することが大切だと考えています。そのため、今後も他エアラインとの提携業務に関わり、世界を相手にした航空ビジネスを自らの手で開拓していきたいと思っています。

ロス

JBや提携関連でやるべき仕事はまだまだたくさんありますからね。私は今の仕事を後輩にバトンタッチした後は、日本と各国の社員が一体化して、一つのチームとして今まで以上に連携・協働できるような仕事に挑戦したいとも思っています。どんな仕事をするにしても、日本のJALと海外がつながることで、日本と世界の懸け橋となる役割を果たしていきたいですね。

長年JALで働いているロスさんに伺いたいのですが、今のJALは、昔のJALからどのように変わったと感じていますか。

ロス

JBを例にすると、アメリカン航空とのJBに私が参加したのが約10年前。他エアラインと関わるJBでは、自社便とは異なる新たなスタンダードが求められますから、当時のJALにとってアメリカン航空は「黒船的存在」だったと思います。しかし、JALはアメリカン航空とのJBを開始し、海外市場を理解している私のようなグローバルな社員のノウハウを活かし、本格的なグローバル化への道を歩み出しました。さらに張さんや木下さんのような、従来とは異なるバッググラウンドを持った人財を登用し、それが他の社員にも良い影響を与えていると感じています。社内のグローバル化に対してアレルギーを持つ社員は、ほとんどおらず、今のJALは言語や性別、国籍などの壁がないダイバーシティが実践されている会社になりつつあります。日本の学生の方のみならず、さまざまな価値観や文化、言語に親しんだ留学生の方、また外国人の方も含め、多様で多彩な人が活躍できるフィールドがJALだと思います。