
集中力を高めて
瞬時に正しく判断し、
運航の安全を守る。
INTERVIEW #3
掛川 晃平
2019年入社
株式会社JALスカイ
羽田事業所
空港オペレーション 第2部
ステーションオペレーション業務では、お客さまにとって、またグランドハンドリングを行う上で何が最適か考え、限られた時間で判断を行う必要があり、その判断は容易に下せるものではありません。だからこそ、ベストな判断ができて定時運航を維持できた時にはやりがいを感じます。

到着便・出発便の状況を把握し、
駐機スポットを調整
現在は、羽田空港のステーションオペレーション担当として、スポットコントロール業務やラジオ・モニター業務を行っています。
スポットコントロール業務は、次々と到着する飛行機が問題なく駐機スポットに入っているかをシステム上で管理するのが主な業務です。時には出発便の遅れなどでスポットが占有されてしまい、到着便がスポットを利用できないことが起こり得ます。その際に、どのスポットに駐機するのかを、お客さまへの影響などを考えて調整を行います。
ラジオ・モニター業務は、無線を使用したパイロットとの交信のほか、管制官とパイロットの無線でのやり取りを聞いて、羽田空港への着陸順位や着陸時刻を計算する業務です。「機内に急病人がいる」など、上空のパイロットから連絡を受けたり、空港の情報などをパイロットに無線を使って伝えたりしています。
飛行機に携わる仕事は、
子供の頃からの憧れ
JALスカイに入社したのは、飛行機への憧れが原点です。子供の頃、飛行機に乗った際に、空港で「これから出発するんだ」というワクワク感を感じました。高校時代に進路を考えた時、飛行機の近くで働く仕事に就きたいと考え、明確ではないながらも整備士になることを念頭に理系を選択。大学も航空の勉強をしてきました。
いざ就職活動のタイミングか近づくにつれ、お客さまのワクワク感や感動を身近で感じ取れる場所で働きたいと考えるようになり、JALスカイを選びました。
男性比率が圧倒的に高い理系の学校出身なので、入社した当初は女性比率が多いことに若干戸惑いがありましたが、それは最初だけ。単なる職場環境ですし、実際に仕事をするうえでは特に意識することはなく日々の業務にあたっています。
定時運航を守るため、
短時間で判断し最適解を出す
羽田空港は、他社便も含め平均すると約2分に1便の間隔で飛行機が着陸しています。ステーションオペレーションは、運航スケジュールを守ることが重要な仕事のひとつです。次々と到着する飛行機は、出発時間の遅れや天候の影響などで、予定の時間通りに到着しないこともあります。到着便の駐機スポットはあらかじめ計画されていますが、場合によっては急遽変更しなければならないことも発生します。その判断を行い、パイロットはじめ空港内の関係する部署に伝えるのがスポットコントロール業務の仕事です。
国内線の飛行機の多くは目的地に着いた後すぐに折り返し、1日に複数のフライトを行います。羽田空港に着いた後、その機体が次にどこへフライトする予定なのかなども考慮して、限られた時間内で最適解を導き出さなくてはなりません。計画していたスポットから変更する場合、お客さまへの影響はもちろん、他の便への影響や関係する部署、乗務員の対応が間に合うかなどを総合的に判断し、適切な駐機スポットを決定します。
タイムプレッシャーの中で集中力を高め、関係する部署に連絡を取って、判断した結果がうまくいった時、とても充実感を感じます。
マイナスな情報ほど速やかに伝え、
リカバリーするための判断を行う
ラジオ・モニター業務ではパイロットとの交信や着陸時刻の計算などを行いますが、先ほどお話しした駐機スポットを変更する情報やお客さまへのご案内情報を伝えたりもします。特に空港周辺の天候、空港施設の状況などマイナスな情報ほど、速やかに伝えることが望まれます。
私自身、ラジオ・モニター業務のOJT を受けている際に講師の方から伺って以来、今も常に肝に銘じています。情報伝達が遅くなると、それだけ判断も遅れ、パイロットからお客さまに対してのアナウンスも遅くなってしまいますから。
目標は、「JALの顔」となる
グランドスタッフの育成
将来的には、空港の最前線を支える現場スタッフを教育する立場になりたいと思っています。チェックインカウンターに立つスタッフは、直接お客さまと顔を合わせる機会が多いため、「JALの顔」として見られます。そのスタッフたちがお客さまに与える印象が、そのままJALの印象となり得ますから、最高のサービス品質を提供できるスキルを持ち、各自が責任と誇りを持って業務にあたらなければなりません。
私自身、入社して最初は成田空港で旅客サービススタッフとして勤務しており、その時にもっと自分のスキルを上げなければならないと感じていました。
そして、空港を訪れた子供たちが憧れ、将来の仕事に選んでくれるよう、JALの顔となるスタッフを育成していきたいですね。
ONE DAY
TIME SCHEDULE
とある一日のスケジュール
- 13:50
- 出社
- 14:00
- アルコール検査
- 14:05
- 引き継ぎ確認
- 早番担当者からの口頭引継ぎ・引継ぎノートの確認
- 14:25
- ブリーフィング
- 当日の天気や運航における特記についてブリーフィングする
- 14:30
- スポットコントロール
- 駐機スポット運用に問題がないかシステム上で監視する
- 17:00
- 休憩
- 18:00
- スポットコントロール
- 18:55
- 引継ぎ
- 翌日駐機スポットを計画した担当から引き継ぎ、問題ないかダブルチェックを行う
- 19:00
- スポットコントロール
- 22:30
- 終業
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安全かつ快適なフライトを実現しています。
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