三木 祐人|社員インタビュー|仕事・人|新卒キャリア採用サイト|JAL

INTERVIEW

安全とサービス品質を追求し
お客さまが機内で過ごす時間の
価値の最大化を目指す。

客室乗務職
MIKI Yuto
客室教育訓練部 安全訓練グループ 日常安全訓練ユニット
2017年入社
国際教養学部 国際教養学科卒

CAREER STEP

  • 2017年:入社、国内線乗務
  • 2018年:国際線乗務資格取得
  • 2022年:リードキャビンアテンダントに昇格
  • 2024年:客室教育訓練部

REASON

直接「ありがとう」と言ってもらえる仕事を求めて就職活動に臨む。客室乗務については、大学でJALの説明会に参加してその魅力を知った。銀行やホテルなど幅広い業界・企業をまわったが、客室乗務がもっとも自分にフィットしていると感じ、お客さまが機内で過ごす時間という目に見えない価値を、自分の働きかけ次第で変えられる可能性があることに魅力を感じ入社を決意。

PHILOSOPHY

「ものごとをシンプルにとらえる」
機内安全業務は多岐にわたり、時に複雑である。それぞれに対して、この安全業務を行わなければ何が起こるのか、この規定は何のためにあるのか、その背景は何なのかと模索し本質をとらえておくことで、その時々の優先順位に合わせた指示を出すことができる。結果としてこの思考は仲間の焦りによるミスを防ぎ、仲間を守ることにつながると考えている。

「自ら学ぶ姿勢」を促しながら
優れた客室乗務員の育成に取り組む

所属部署やご自身のミッションについて教えてください

客室教育訓練部のミッションは、新人や現役の乗務員を対象に教育・訓練を実施し、乗務中の安全確保やサービスの質を高めるように育成することです。それぞれが教育プログラム全般のインストラクターを務めますが、専門分野ごとに分担して教材作成やプログラムの改訂なども担います。私自身は安全訓練グループ内の日常安全訓練ユニットに所属し、主にファーストエイドを対象に、怪我や病気の初期対応や心肺蘇生法、AED(自動体外式除細動器)の使用法などを担当しています。

乗務員の指導にあたるうえで、特に心がけていることとは?

世の中の「研修」「教育」に共通する課題だと思いますが、特に安全やサービスがテーマの場合、受講する社員のひとり一人に「自分ごと」として知識・スキル習得の必要性を感じ取ってもらい、能動性を育むことが重要だと考えています。このため、インストラクターからの一方通行の指導をできるだけ減らし、「皆さんならどうしますか?」「何が必要だと思いますか?」などの問いかけを増やすように心がけています。自身の頭で考える、または仲間と一緒に考えるという機会を多くすることで、自分なりに学ぶ意義を見出してもらいたいからです。また、定期訓練の際などは、単なるおさらいに終始させず「新たな気づきを得てもらう」という点も意識しています。

安全運航への使命と
客室乗務員の素養を身に付けてもらう喜び

現在の職務から感じるやりがいについて教えてください

自身の乗務経験から得た知見を活かせる場面が多い半面、インストラクターとして正しく指導するためには、細部まで正確に理解しておく必要があります。広範囲かつ深い勉強が不可欠な職務なので、講習を通じて「正しく伝わった」と感じたときの喜びは大きいです。幾度も受講生と接しているうちに、「こちらの目を見ながらうなずいている」「実技中に熱心にメモをとっている」といった受講中の仕草から、こちらが伝えようとしていることの響き具合が分かります。こんなケースを増やさなければという使命感にもつながりますね。

これまでに、手応えや喜びを感じた出来事はありますか?

教育訓練中の新入社員数名が休日に外出した際、倒れているお子さんを発見し、適切・迅速な救命措置によって無事に救ったという出来事がありました。ファーストエイドの授業を担当したこともあり、この話を聞いた時にはとてもうれしかったです。ファーストエイドというのは、正しい知識や技術はもちろんですが、それらを躊躇なく実行に移すための勇気も不可欠です。そして、勇気は誰かが指導すれば備わるという単純なものではありません。着実に客室乗務員に必要な素養を身に付けてくれたという意味でも、この訓練生たちを誇りに思いました。

仲間を思いやる気持ちを大切にしつつ
客室乗務員の固定概念を払拭していきたい

「客室乗員=女性の仕事」というイメージがありますが、ご自身の受け止めは?

私が客室乗務員を志したのは「自身の働きによって、お客さまの機内での時間価値を高められる」という点に魅力を感じたからです。女性が多いのは事実ですが、ジェンダーの違いは価値向上の優劣に影響しないと考えています実際、男性だからという理由で限界や働きにくさを感じたことはありません。目指しているのは、「三木で良かった」と思っていただくことですから。この数年で、男性乗務員の仲間も多く増えてきていますが、JALの客室乗務員としてどのような価値を創造するかに重きを置いて伝えています。

ご自身のキャリアを振り返って、JALの強みはどこにあると思いますか?

誰もが「Thank you」と「By name」を大切にしているところ、そしてお客さまだけでなく、仲間に対しても同じ想いを抱いているところですね。安全運航を支え、より良いサービスをご提供するには、関わる人すべてのチームワークが不可欠です。そして、チームワークを最大限に発揮させるためには、「感謝や尊重の念」「個の認識」が重要です。誰もが、実務を通じてこの重要性を認識しているからこそ、JALの社風としてしっかり根付いているのだろうと心強く思います。

CHALLENGE

いずれは客室乗務に戻ることになります。指導する立場として深堀りして身に付けた日常安全業務やファーストエイドに関する知見を自身のパフォーマンス向上に活かすのはもちろん、一緒に勤務する仲間にも共有したいと思っています。そのうえで、チームとしてフライトのさらなる安全性・サービス品質の向上に貢献していきたいですね。

1 Day Schedule

  • 9:00 出社
  • 9:15 ファーストエイドリカレント訓練
  • 11:30 昼食
  • 12:30 来年度教材作成
  • 14:30 定期安全教育
  • 15:30 新任教官向けファーストエイドの実技練習
  • 16:30 事務処理・翌日の授業準備
  • 18:00 退社