キャリア入社座談会|仕事・人|新卒キャリア採用サイト|JAL

Crosstalk

プロフェッショナル人財が、
One Teamとして事業を展開するJAL。
多様なバックグラウンドを持つキャリア入社社員が
JALを推進する。

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Profile

技術部 システム技術室
機装技術グループ
2018年入社

航空機材整備調達部
航空機グループ
2019年入社

路線事業戦略部
企画グループ
2019年入社

Chapter 1

入社理由と入社して感じたことを教えてください。

許斐前職の鉄道会社では新規鉄道システムの技術開発に携わっていましたが、実は幼少期から航空機に携わる仕事に興味がありました。そんな中、航空業界に、データ分析を活用して、未然に不具合を防ぐ予測整備体制を構築するという仕事があると知りました。また、運航乗務員の方々の技術的なサポートを行う運航整備という部門にも魅力を感じ、JALへの入社を決めました。

荒川私は前職のリース会社で航空機リースを担当したことから、航空機のグローバルアセットとしての資産価値に興味を持つようになりました。金融機関の立場から、エアラインをサポートする業務にもやりがいを感じていたのですが、金融機関としての目線を持ちながらエアラインがより効率的に機材を管理・運航することに何か貢献できるのではないかなと考え、JALに入社しました。

永尾前職の農業団体には地域活性化のお手伝いがしたいと思って入社したのですが、そこで仕事をしていく中で、地域を元気にするために重要なのは、人流・物流・商流だと痛感。航空運送を通じて、旅客、貨物を増やすことが、結果として地域活性化につながると考え、JALを志望しました。JALに応募する前は大企業的なお堅いイメージかなと思っていましたが、選考過程で感じたのはアットホームな雰囲気で、そこにも魅力を感じて入社を決めました。入社後もそのイメージは変わっていません。基本的に、部署を超えて「さん」付けで呼び合っていて、社長や役員に対しても「〇〇さん」ですから。

許斐私も入社前は縦割り意識の強い社風をイメージしていました。しかし入社して働き始めて感じたのは、非常に横のつながりが強く、チーム一体となっていろいろな業務を進めていて、グループ全体でOne TeamとしてJALブランドを展開しているのだなということでした。

荒川勝手に想像していた以上に、活躍している若手社員が多いのも良いギャップでした。それに想像以上にキャリア入社を受け入れてくれる環境があって、発言しやすいのも良かったですね。

Chapter 2

現在の仕事内容、また前職の経験が生きていることは?

荒川希望どおり、航空機の調達および売却を担当しています。その業務は、航空機メーカーとの契約面の調整、コミュニケーション、新造機の受領、売却時の売却先選定、ドキュメンテーション、社内調整など多岐にわたります。前職での航空機リースの経験から、関係各所との調整や交渉において、さまざまな立場を理解し寄り添って仕事ができていると感じています。

許斐現部署のミッションは、航空機機材の品質維持・向上に向けて中長期的な対策を講じること。整備の中でも技術の根幹の部分ともいえる仕事であり、まさに希望どおりの配属です。具体的には、航空機の各主要システムに関して不具合事象の原因分析を行い、関係各所や各メーカーを巻き込みながら、機材不具合に対する中長期的な対策を立案・遂行しています。そんな中で前職の経験が生きているのは、何らかの不具合が発生した場合の初動対応から原因究明、対策実施といった一連の業務プロセスを熟知していること。鉄道システムと航空機システムでモノは違ってもそこは共通しています。

永尾FSC(フルサービスキャリア)事業の収支責任を担う部署に所属し、路線ごとの収支分析をふまえつつ、FSC事業の路線ネットワーク戦略、機材計画、サービス戦略など、中長期的な事業戦略を担当しています。機材計画では、荒川さんの部署と連携していますね。現在の仕事は前職とは全く違う仕事。直接これまでのキャリアが生きていることはないかもしれません。しかし、前職では毎週のように出張があり、相当な回数の飛行機移動を経験しました。その点では、競合他社の利用経験もふまえたお客さま目線で、事業戦略を考えることができているのかなとは思います。

Chapter 3

キャリア入社社員から見たJALの環境を教えてください。

荒川入社当初は社内用語や専門用語のキャッチアップに苦労しました。特に3レターコードとか(笑)。新卒入社の方は現場からスタートする方が多いので、そうした方々と比べるとどうしても共通認識の欠如がある。そこは意識して、いろいろな人と話をすることで学んでいきました。同じフロアでも少し歩くといろいろな部署の方と話せるし、こちらが聞けば、皆さんが丁寧に教えてくださるので、学びの機会には困りません。

永尾同感です。皆さん、非常に丁寧に教えてくださるから大抵のことは解決します。さらに言えば、その内容がものすごく面白いんです。たった一つのことを「これ、何ですか?」と聞くと、「実はこれは……」から始まって、そこに長い歴史、背景、深い専門知識まで芋づる式に知見が出てくる。好奇心を持って質問すれば、とんでもなく貴重な情報が手に入ることもあります。

許斐それは私も感じることがあります。私の所属部署にもマニアックな専門家がたくさんいて、貴重な知見を得る環境にはこと欠きません。また、私の場合、キャリア入社でも現場経験ができたのがありがたかったです。入社当初、航空専門学校卒の若い新卒社員の方々に混ざって、整備の現場で教育を受けたことで多くのことを学ぶことができました。ちなみに当時一緒に学んだ新卒の同期とは今でも仲良くしています。さらに良い環境だなと思っているのは、新卒・キャリア関係なく、自身の意志があれば、新しい領域にも挑戦できることです。ちなみに私の同期は自らチャレンジして、ドローン関連の部署に異動しました。

Chapter 4

印象に残っている仕事は何ですか?

永尾入社して半年後に、2023年下期に導入予定のエアバスA350-1000型機の導入計画プロジェクトに携わったことです。コロナ禍で大胆な構造改革が迫られる中、アフタ―コロナの環境変化を見据え、将来のマーケットや需要を予測し、投入予定路線の収益を最大化させるための最適な客室構成について、シミュレーションを通じた検証、仕様の決定までを担当しました。その中で各領域に関する専門知識を持つ方々と連携して、JALの機材を造りあげるという醍醐味を味わえました。

荒川コロナ禍に退役の決まったボーイング777型機の売却を行ったことが印象に残っています。コロナ禍で取引先と対面で話ができず、相手の温度感が見えにくい中、どのように契約を締結していくか、その調整には苦労しました。しかし、数多の苦労を乗り越えて、機材を売却できたときはホッとしましたし、お客さまに愛されたフラッグシップの第二の人生を見つけることができたこと、JAL機の資産価値を最大限生かして売却できたことには大変大きな達成感も覚えました。

許斐コロナ禍で圧倒的に運航便が減少したときに、アフターコロナを見据えて、お客さまやJALグループのためにできることはないかと考え、客室品質向上を目的とした、整備部門と旅客部門の初の共同施策を立案・実行したことです。統括責任者として、延べ2000名を超える参画者の皆さんと共にプロジェクトを推進し、最終的に完遂した時の喜びは忘れられません。その中で自ら考えて行動する楽しさと共に、マネジメントの難しさ、重要性を認識でき、自分にとって貴重な機会となりました。

Chapter 5

今後の目標は?

荒川これまでの経験をふまえて、他部署の方々とも連携しつつ、「現状の機材調達・機材管理・売却方法が最も効率的と言えるのか」「アセットの価値を最大限に生かせているのか」、などさまざまな視点から考え、調整していくことで、JALの高品質な運航に貢献していければと考えています。

永尾コロナ禍で、私たち航空業界の間接部門でさえオンライン会議やテレワークが主流となる中、考えさせられたのは、「移動の価値とは何か」ということ。私自身、結論は出ていませんが、人と会うことの楽しさ、初めての場所での発見、飛行機に乗ることのワクワク感は、移動の価値の重要な部分を占めるのではないかと思います。今後、アフターコロナで、新しく「移動の価値」をつくっていくフェーズが来ると思うので、それに向けてしっかりFSC事業の戦略を考えたいと思います。

許斐これまで日本の空を牽引してきたJALが培ってきた経験や知見は、他にはない貴重なもの。それはあらゆる業界・分野でも活用できるものであり、そこに新しい価値創造の芽があると思っています。例えば、JALは、一回航空機が飛ぶだけで数十万、数百万というデータを蓄積しており、それらデータの活用法を熟知しています。その知見・ノウハウは、あらゆるメーカーのものづくりに役立てていただけるはず。私もこれまでの技術分野の知識経験を生かして、新しい事業の開発にチャレンジしていきたいと思っています。