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CHALLENGE

そのフライトの目的地は、
持続可能な未来。

社会課題を解決し、サステナブルな人流・商流・物流を創出する——そんなフレーズと共に、経営戦略の軸に据えられた「ESG戦略」。その一つの方向性が、「持続可能な未来の航空輸送を実現」していくこと。例えば、航空業界が排出するCO2 。全世界のCO2 排出量のうち、約2%を占めるといわれる。こうした環境負荷を、どこまでも小さく。一方で、安全・安心はどこまでも大きく。これからも航空機が世界を結び続けるために、いま、答えを出すべき課題がある。

JAL CHALLENGE for
ESG

PROJECT MEMBER

森 瑞紀
ESG推進部
企画グループ
2020年入社
杉本 恒
A350乗員部
1990年入社
石垣 裕子
客室品質企画部
企画・運営グループ
2007年入社

サステナブルのすべてを
盛り込んだ、
特別なフライト。

2022年11月。羽田と沖縄を結ぶ、あるフライトが実施された。題して「JAL2030サステナブルチャーターフライト」。「みんなで行こう、サステナブルな未来へ。」を合言葉にした、特別なフライトだ。環境負荷の低減、資源の有効利用、アクセシビリティの向上、ダイバーシティ&インクルージョンの推進、地域活性化など、さまざまなテーマの体験を盛り込んだ、まさにサステナブルな未来への旅。中でも特徴的なのは、日本で初めて「CO2排出量実質ゼロ」のフライトを実現したことだ。

使用された機材は、エアバスA350型機。従来機に比べ、CO2排出量を15〜25%程度削減できる。燃料にはSAFを使用し、加えて「JALカーボンオフセット」を併用する。カーボンオフセットとは、どうしても排出を避けられなかったCO2を「オフセット(埋め合わせ)」するために、温室効果ガスの削減に別の手段で貢献すること。JALは、お客さま自身がCO2の削減・吸収プロジェクトに寄付することで、フライト分のCO2をオフセットできる仕組みを2009年から導入している。

JAL CHALLENGE for
ESG

CO2排出量実質ゼロ。
2050年に向けた挑戦に、
新しい燃料「SAF」を。

このフライトでは、「SAF」が搭載された。SAFとは「持続可能な代替航空燃料」。植物や、廃棄物・廃食油などからつくられる燃料のことだ。従来の化石燃料に比べてCO2排出量を大幅に抑えられるというメリットがある。例えば植物は光合成によりCO2を吸収するが、その植物を原料として活用したSAFを使用することで、新たな排出を抑制できるという仕組みだ。

JALは2030年度、全燃料の10%をSAFに置き換えることを目指している。2050年にはCO2排出量実質ゼロの達成を目指しているが、削減量の45%はSAFによって賄われる見込みだ。過去には国際定期便への搭載を実施したほか、日本企業としては初めて、海外のSAF製造メーカーに出資。調達先の確保にも力を入れている。そしてもう一つ、JALが先駆けて挑戦していることがある。SAFの国内製造だ。

25万着の衣料品を
SAFへ。
日本の技術力を証明。

遡って2018年。JALは、全国から衣料品を回収するプロジェクトを始めた。原料である綿を糖化し、さらにアルコールへと変換。最終的には、SAFを製造するという挑戦だ。目標を大きく上回って集まった約25万着の衣料品は、複数の企業の協力の下、国内技術だけを駆使して加工され、SAFへ。2020年には、SAFの国際規格であるASTM D7566 Annex 5の適合検査に合格。この快挙によって、国産SAFの製造が可能なことが証明された。

このプロジェクトで製造されたSAFは、2021年2月、国内線定期便に搭載された。一見すれば、通常と何も変わらないように見えるフライト。けれどそこには、サステナブルな未来に向けた強い意志と、確かな技術が込められている。

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