INTERVIEW
航空機メーカーと連携して、
最高の運航品質を目指す
挑戦の日々。
2014年入社
工学府 システム統合工学専攻修了
航空機メーカーと連携して、
最高の運航品質を目指す
挑戦の日々。
機械や自動車などのメーカーを中心に就職活動を行う。JALの説明会で「多くの職種と連携して最高の品質をつくり上げる」という目に見えないモノづくりに挑戦できることに魅力を感じ、また、幅広い業務フィールドで経験が積めることにも惹かれた。
「最高のバトンタッチ」
多様な職種がチームを組んで「最高の品質」をつくり上げているJALでは、あらゆる場面で「仕事のバトンタッチ」が行われる。自分自身が最高の仕事をした上で、次の人へバトンを渡す。日頃から社員みんながその思いのもとに仕事に取り組んでいると感じている。
整備本部のスローガン「圧倒的機材品質をつくる」のもとに、航空機の「0-0-100」を目標に掲げ、イレギュラー運航0・飛行中の不具合0・定時出発率100を達成させることが私たちの使命です。日々の安全運航を支えることはもちろん、不具合が発生する前に対応する予防整備の領域にまで踏み込み、お客さまに安心してご利用いただける機材をご提供しています。例えば、定時出発率では世界の航空会社を対象にしたランキングなどでもJALは常に上位にランクインしており、お客さまと約束した時間どおりに運航する航空会社として高く評価されています。
JALの最新鋭機である「エアバス A350型機」の運航品質維持・向上のために、航空機メーカーのエアバス社と密に連携しながら、さまざまな技術サポートを行っています。私の担当は主に機体の改修と整備プログラムの策定。エアバス社では世界中の機体の状況をモニタリングしており、必要に応じて機材改修などの情報を発信します。それをもとにJALとしての対応方法を判断し、機体改修を行います。改修は、部品や器材の手配など多岐にわたるため、他部門と一丸となって取り組むこともこの仕事のやりがいの一つです。
その他、エアバス社から提供された整備プログラムをもとにJALの運航や機体の状況に応じてJAL独自の整備プログラムを策定することも私の業務です。
2022年11月にスペインのマドリードで行われたエアバス A350型機のワーキングループに参加しました。これは、主催のエアバス社とその機体を運用する各国航空会社20社近くのエンジニアたちが集まり、整備プログラムの改善に向けた意見交換を行うというもの。JALが抱えている不満や未解決のトラブルについて参加者に共有すると、エアバス社や他社のエンジニアたちから「こんな方法はどう?」というように解決策のアイデアが提案されたり、逆に私たちが他社エンジニアにアイデアを提示することもありました。
約1週間のプログラムを通して、各社の抱える課題を共有・解決策を議論しながら、新たな整備プログラムの体系化に取り組みました。グローバルな舞台で「安全運航」という一つの目的に向かい、各社エンジニアと意見を交わした経験は、私にとって大きな財産となりました。結果としてJALの整備プログラムもアップデート。これまで以上の「最高品質」をお客さまにご提供できていることを誇りに感じます。また、当時の私は現部署に異動してわずか1年程でした。経験が浅かったにもかかわらず、貴重なチャンスを与えてもらえたこともうれしく思います。
社員一人一人のやりたいことにチャレンジできる機会が多いと感じています。例えば、私自身も成田空港で重整備や機材トラブル対応を担当していた頃、ドローンを使った検査方法を提案。すると当時の上司がすぐに背中を押してくれて、ボーイング社を巻き込んでのプロジェクトとして実際に形にすることができました。このように自分で考えて行動できる環境だからこそ、やらされている感覚がなくポジティブな気持ちで働けるのだと感じます。
JALには1万人以上の社員がいて複数の職種がありますが、役割の垣根を越えた団結力が何よりの強みです。例えば他部門から何かしらの不具合について報告があれば、関係者全員で連携して解決を目指します。それは「お客さまのために」という思いを共有しているからこそのことでしょう。私の仕事は安全を守るための地道な業務の積み重ねですが、他の職種と連携することで、自分たちの仕事の価値をお客さまへとお届けできるのです。
※業務企画職における現コース区分は2023年3月より新設したものであり、掲載社員は記載のコース名では入社しておりません。
各社員のコース名は、現在の業務内容と最も関連が深いものを参考として記載しております。
また、コースは部署と明確に紐づいているわけではなく、あくまで「キャリアの方向性」を示すものです。
コースの考え方については、職種紹介(業務企画職)をご確認ください。
これまでJALが培ってきた技術力をさらに突き詰めることで既存事業を活性化しながらも、経験やノウハウを新たなジャンルで生かすべく、新しい事業に挑戦しようというJALの姿勢を強く感じています。例えば「環境負荷を与えない航空機をつくる」など、私自身も業務を極めながら新しい領域に挑戦できたらと思っています。