INTERVIEW
フライトアナリストとして
綿密なデータ分析を行い、
旅客収入の最大化を図る。
欧州・オセアニア・リゾート路線グループ
2016年入社
理工学部 機械工学科卒
フライトアナリストとして
綿密なデータ分析を行い、
旅客収入の最大化を図る。
学生時代、海外の旅行先での出会いの中で日本の良さが注目されていることを感じ、その魅力を広く世界に広めていく仕事がしたいと思うように。その実現の舞台としてJALを選んだ。
「一人ひとりがJAL」
一人一人が「自分たちが動かないと、お客さまに響かない」という気持ちを持って業務に取り組んでいるからこそ、多くの部門が関わるプロジェクトが実現できていると思っている。
所属部署のミッションは、予約・発券データなどの分析をベースに行うレベニューマネジメントを通じて、旅客収入を最大化することです。その中でも私はハワイ路線を担当し、フライトアナリストとして便ごとの予約状況を分析し、販売座席数や販売価格を調整して、担当路線の収入最大化を図っています。基本的には、過去の予約データなどビッグデータを基にまずはシステムが最適な時価などの販売内容を決定しますが、「その内容が本当に正しいのか」「さらに単価向上する余地はないのか」などを掘り下げて考えるのが私の仕事です。
ロジカルシンキングです。膨大なデータを図表化して、そこから「どこに増収する余地があるか」を探り、「解決すべき課題は何か」「解決策としてどのような価格設定や販売キャンペーンが考えられるか」「複数の案のうちどれが最も実現しやすく効果的なのか」、そうしたことを一つ一つ組み立てていき、最も効果が出そうなところから注力します。その取り組みの結果は、すぐに予約の推移という形で確認することができ、運航後は販売実績に表れます。それらを基に効果を検証して、次はどのようなアクションが必要なのかを考える。つまりPDCAを回し続ける中で、論理的思考が求められる仕事と言えます。
コロナ禍で需要が消失した後、それ以前の常識が通用しない状況下で、グループのメンバーと議論しながら徹底的に顧客ニーズや競合を分析して、供給調整や需要喚起策、シェア獲得策を実施して、収入をつくり上げたことです。その中でも、2022年のゴールデンウィークと夏季にチャレンジングな供給・価格設定をしたことが印象に残っています。
コロナ禍以降、ハワイ路線については、お客さまも観光を躊躇する状況がずっと続いていましたが、徐々に需要が戻ってきつつある中で、運航便数を大幅に増加させ、過去に類例を見ないキャンペーン価格を設定。思い切って勝負に出ました。その他にも宣伝部や販売関係部を巻き込んでプロモーション施策を展開し、競合に勝る結果を残すことができました。
この取り組みを実施する以前、当時ハワイへ渡航されているお客さまの目的が「観光なのか?」「親戚・知人訪問なのか?」、また「ハワイへ渡航するに当たり障壁と感じられるものは何なのか」を把握するため、実はハワイ便の出発日に空港へ行き、直接お客さまにヒアリングしたことがあります。実際に聞いてみると、想定よりも観光目的で渡航される方が多く、後にキャンペーン運賃を設定する際に「きっと潜在している観光需要を喚起できる」という確信を持つことにつながりました。数字だけを見ていてもわからないこともある。定性的な部分、定量的な部分の両面から見ていくことが大事だと学びました。
協調性の強さです。特に現在の仕事ではさまざまな部署との連携が不可欠であり、我々から他部署へ協力を要請することが多くあります。例えば、前述したコロナ禍からの回復期における取り組みでは、供給を増やす局面で、運航・客室部門に非常に難しいお願いをしましたし、キャンペーン運賃設定にあたっては、販売関連部にキャンペーン情報のWebサイト掲載や告知メール配信を依頼しました。異なる職場で働く仲間の協力をなくしては最大の収入を得ることはできません。目標を共有して、なんとかその依頼に応えよう、一緒に目標を達成しようという前向きな姿勢で協働してくれる仲間が多いことを心強く感じています。
多くの社員が関係部門の業務内容やニーズを理解する努力を怠らず協働しているからだと思います。私たちも依頼先の業務状況に応じて、どのように依頼すれば少しでも負担を軽減できるかを考えて依頼していますし、依頼先の方々もどんな思いや考えで私たちが依頼しているかを汲み取って対応してくれます。そのためコミュニケーションが円滑で、多くの部署が関わるプロジェクトもスピーディに進めることができます。一人一人が周りを見ながら自分自身の果たすべき役割を認識して、実行していく、「一人ひとりがJAL」が体現されていると思います。
※業務企画職における現コース区分は2023年3月より新設したものであり、掲載社員は記載のコース名では入社しておりません。
各社員のコース名は、現在の業務内容と最も関連が深いものを参考として記載しております。
また、コースは部署と明確に紐づいているわけではなく、あくまで「キャリアの方向性」を示すものです。
コースの考え方については、職種紹介(業務企画職)をご確認ください。
コロナ禍の中で思い知ったのは、JALがどれほど世の中に必要とされているか。JALの核となる輸送事業を安定的に行っていくことの重要性を改めて認識しました。今後も輸送事業を継続していくためには、日本の方には旅や旅先をより身近に感じてもらい、外国の方には日本に興味を持ってもらう仕組みづくりが必要であると考えています。これまで培った「課題を発見して、論理的に解決策を導き出す力」を生かして、私もその仕組みづくりに貢献していきたいと思っています。