
INTERVIEW
海外エアラインとの提携戦略のもと、
貨物の販路を拡大し
JAL品質を世界に届ける。
2018年入社
政治経済学部 経済学科卒
海外エアラインとの提携戦略のもと、
貨物の販路を拡大し
JAL品質を世界に届ける。
「人と人をつなぐ」「海外へ行くときのドキドキやワクワク」をサポートできる就職先としてエアラインを志望。選考過程で感じた親しみやすい雰囲気、社員の方々の気さくな対応などに魅力を感じ、JALへの入社を決めた。
「最高のバトンタッチ」
数多くの関係者と連携する際、すべての情報を明確に誤りなく伝えていく、つまり最高のバトンタッチをしていくことがより良い仕事につながると確信している。
海外エアラインに対する貨物の総窓口を担う部署に所属し、大きく分けて二つの業務を担っています。その一つは、海外エアラインが日本に乗り入れた際の貨物ハンドリングの受託業務。数多くの海外エアラインとコミュニケーションをとりながら、新規契約締結、既存契約の更新交渉、国内拠点と外国受託社との間で現場調整などを行っています。もう一つは、自社便と海外エアラインとの間の貨物スペースの売買で、提携航空会社との貨物郵便の商務協定締結およびその管理調整業務を行っています。海外エアラインとの提携の形態は、インターライン※1、BSA※2、コードシェア※3、GSA受託※4とさまざまであり、極めて高度な調整能力が求められます。
※1:複数の航空会社がまたがる運送
※2:ブロック・スペース・アグリーメント:長期的に一定スペースを契約
※3:2社以上の航空会社が共同運航している便
※4:貨物販売総代理店
私たちが対面しているのは全世界のエアラインです。常にやりとりをしているのは10エアラインほどですが、単発案件まで含めると40〜50エアラインになります。各担当者との会話は基本的に英語ですが、当然母国語が英語でないケースも多いため、意思が明確に伝わらないことが多く、聞きたい内容の答えが1回では返ってこないということがあります。契約内容の一部でも認識の齟齬があると、契約後にお客さまの貨物の輸送に問題が生じる原因となり、場合によってはJALが不利益を被ることも。そのため情報の伝達ミスがあってはいけないし、思い込みがあってもいけません。だからこそ徹底して認識の一致を図ります。
業務を通じて世界が空でつながっている感覚を味わえるところです。例えば、JALはハワイ行きの便を数多く運航している一方で、貨物の需要は多くありません。そこで貨物スペースを活用すべく、お客さまがハワイ経由でアメリカ本土へ送りたいものを、JALがハワイまで運び、そこからはアメリカのエアラインと連携してアメリカ本土まで運んでもらうなど、グローバルな視野でビジネスを組み立てていける点は非常に醍醐味があります。また、営業チームから、「JALが就航していない地域に貨物を送りたい」という依頼があれば、海外エアラインに相談してスペースを借りて連携を図るという場合もあります。このように世界中のエアラインと連携して世界中に貨物を輸送し、世界中のお客さまに貢献できるのが面白いところです。
自分が関わった案件が、実際にハンドリング業務を行う委託先を含めて何の問題もなく、すべてがスムーズに完了し、お客さまに喜んでいただけたとき、大きなやりがいを感じます。そこに至るまでには、非常に細かい調整を重ねているので、その喜びもひとしおですし、JAL品質を世界中に届けられることは素直に嬉しいです。
2022年に、JALとのコードシェアによりマレーシア航空がクアラルンプール=東京(羽田)路線を就航したことです。当時はコロナ禍で日本への入国制限中で、両社共に旅客収入による収益の確保に懸念がありました。そんな中、貨物郵便本部としてマレーシア航空と貨物コードシェアを締結し、マレーシア航空の貨物スペースを買い取り、JAL自社貨物を輸送することで同便の採算性向上に寄与しました。それによりWin-Win体制を構築でき、マレーシア航空はクアラルンプール=東京(羽田)路線就航を決定したのです。JALにとどまらず、提携を通して航空事業の活性化に微力ながら寄与できたと感じました。
この案件にかかわらず、コロナ禍の期間は貨物量が激増し、多くの海外エアラインとの調整も増えていました。そんな中で海外のエアラインと非常に深い関係性が構築できたことは、必ず今後の糧になるはずです。お互いに協力し合いながら、お互いの収益向上を目指していく。今後もそうした取り組みを強化していきたいと思っています。
※業務企画職における現コース区分は2023年3月より新設したものであり、掲載社員は記載のコース名では入社しておりません。
各社員のコース名は、現在の業務内容と最も関連が深いものを参考として記載しております。
また、コースは部署と明確に紐づいているわけではなく、あくまで「キャリアの方向性」を示すものです。
コースの考え方については、職種紹介(業務企画職)をご確認ください。
限られた自社便リソースに加え、海外エアラインとの提携を通して、お客さまの需要を捉えた供給創出に尽力し、JAL貨物の販路拡大に挑戦していきたいと思っています。また、時代が変化していく中で、JALは新たな歩みを始めていますが、それをさらに推し進めて、航空業界においてリーダーシップを発揮できる会社にしていきたいです。