INTERVIEW
JALの新たな価値創造を支える
次世代システムの開発戦略を担う。
2017年入社
理工学系研究科 応用生物科専攻修了
JALの新たな価値創造を支える
次世代システムの開発戦略を担う。
日本と世界をつなぐことで社会貢献に資するような仕事、チームプレイを大切にする仕事を求めて就職活動を行う。中でもインターンシップや選考を通じて社員の方々の人柄や雰囲気に惹かれ、それが自分に合っていると感じJALへの入社を決めた。
「地味な努力を積み重ねる」
新しい挑戦に取り組む際、大切になるのは、自分の想いを大切にして地道な努力を重ねていくこと。そうしてあとで振り返るとその想いが実現できていることが多いと実感している。
IT推進企画部では、多岐にわたるJALのビジネスを支えるシステムの構想から企画・開発まで担っています。その中でも私が所属するグループでは、空港、運航、客室、整備、貨物などの現場、いわゆる生産系現場で活躍する約25,000名のJALグループスタッフが利用するシステム群の将来計画を構想し実現に努めるとともに、ビジネスにおける課題解決や新たな価値創造を目指して、次世代システムの開発戦略を推進しています。
長期的視点も重要ですが、それ以上に短期的な課題にも力を入れていかなければ、これからの変化の激しい時代にはついていけないと考えています。これまでの開発手法は、最終的なゴールを決めて堅牢なシステムをつくるというものでした。しかし今は、より早く、コストを抑え、完成度80%でもまずはリリースしてみて現場で試しながらより良いものを目指していくことに力を入れています。クラウド技術を活用したアプリケーション開発の推進はその好例で、社内でクラウドがうまく活用され、効率的な開発が行われるよう支援しています。例えば、各担当が持ち寄った案件のトライアル版をつくって試しながら本当に必要な要件を見極めたり、相談会を通じてクラウド化に向けたシステム構成を提案します。
空港保安検査場の混雑状況を見たいというお客さまのニーズに即応するために、既存のカメラ画像と画像認識クラウドサービスをうまく組み合わせることで、数週間でトライアル版をつくって現場で試し、短期間でシステムを構築したことです。これまではこうしたシステムを実現しようとすると、コストも時間もかかりました。それがこれほど早くコストも安く実現できたことで、これまでのシステム開発のあり方を変えることの大きな価値を実感することができました。
空港職員の担当業務のアサインメントシステムを空港ごとに順次導入中です。これまでは各空港の各部ごとに異なる業務プロセスがあり、それぞれが独自にエクセルなどで勤務表を作成していました。またフライト情報と連動しておらず、例えば、当日運航遅延が起きた場合、アサインメントの組み替えが容易にできない状況でした。そこで一つの共通システムの導入が検討されたのです。実現にあたっては、全体最適となる要件集約の難しさなど、大きな課題もありましたが、各部署を巻き込んで粘り強く取り組み、なんとか導入にこぎつけることができました。今後も改良を進めていくべき部分はありますが、フライト情報の連動やモバイルの活用を通して、社員もこれまでとは違う業務を行うことができますので、新たな価値の創造につながっていると考えます。
私は理系出身ではありますが、ITのバックグラウンドはありませんので、本当にできるかなと不安はありました。ただ、異動前の2年弱、現場で旅客ハンドリング業務に携わる中で実感していたことがあります。対お客さまだけでなく、現場の効率化を図ることで、スタッフがより良い環境で働くことができ、それがお客さまへのサービス品質の向上につながるのではないかという思いです。IT推進企画部ならば、その自分がやりたかったことができるという期待感もありました。
周りのサポートが厚く、困ったときは知見を共有していただける環境の中で、無理なくITの知識を身につけていくことができました。しかし、この仕事でもっと大切なのは、「現場で活躍する仲間を支え、その先にいらっしゃるお客さまにご満足いただきたい」という願望を持つことです。現場の仲間とコミュニケーションを重ねることで見えてくるビジネス課題に対して、ITを活用した解決策を考え抜き、JALに今までなかった新しいものをつくっていけることに大きな喜びを感じています。
※業務企画職における現コース区分は2023年3月より新設したものであり、掲載社員は記載のコース名では入社しておりません。
各社員のコース名は、現在の業務内容と最も関連が深いものを参考として記載しております。
また、コースは部署と明確に紐づいているわけではなく、あくまで「キャリアの方向性」を示すものです。
コースの考え方については、職種紹介(業務企画職)をご確認ください。
これまではIT部門がシステムをつくることが常識でしたが、これからはIT部門が開発するシステムに加えて、ビジネス部門の社員が主体となってつくり上げるシステムで、刻々と変化するお客さまや現場のニーズに即応していく必要があると感じています。そのため、エンドユーザーコンピューティングを推進・支援する部隊を若手中心に立ち上げました。この取り組みを一層強化し、JALグループ全体の成長につなげていきたいと思っています。